統計検定2級に合格しました
先日受験した統計検定2級の結果が、届いてました。無事、統計検定2級に合格していました。ホームページに正解が掲載されていたので、自己採点していましたが、なんとか合格できて良かった。
実は、試験、案外難しかったんですよね。
受験前には2015年以降の過去問をすべてやって臨んだのですが、過去問にない問題を出題するようにしているのか、年々難しくなっている印象を受けました。
過去問は2015〜2017年の問題を先に行い、最後に2018年の問題を解きました。当初7割前後だった正答率は、試験直前に解いた2018年の問題では正答率は8割台となり、大丈夫かなと高を括っていましたが、なんのなんの、初めて見る問題に時間を取られてしまい、思った以上にてこづった次第です。
こちらが合格証です。
それはそうと、ご参考になるか分かりませんが、僕の勉強法は以下の通り(実際には試行錯誤の側面も多々ありましたが、現在、振り返って整理すると以下の通り)。
(1)統計Web/統計学の時間
結局、こちらのホームページに最もお世話になったと思います。
エクセル統計を作っている会社が、社員の方向けに展開していた統計検定2級向けの勉強会資料を公開していただいているようで、統計検定2級の範囲を過不足なく網羅しています。 初心者にも分かりやすく書かれているのに加えて、各単元の最後には基礎を確認するための練習問題があり、これらを繰り返し勉強すると基礎力がつくと思います。
ただし、統計検定2級の過去問をされた方は分かると思いますが、難しい問題も一定程度出ており、それらの対策をどのように行っていくのかが余裕を持って合格できるかどうかのポイントになるのではないでしょうか。
(2)統計検定2級模擬問題集1〜3
これも統計Webを運営している会社が発行しているもので、残念ながらKindle版しかないようですが、過去問以外に何か統計検定2級対策の問題をするとしたらこの位しか見あたりませんでした。内容としては、統計検定2級の傾向を捉えていると思います。問題数は多くありませんが、過去問以外に問題を解きたいという方の選択肢かなと思います。
- 作者: BellCurve
- 発売日: 2018/06/11
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(3)統計検定2級公式問題集(過去問)
統計検定のホームページにも過去問は掲載されていますが、問題と正解しか掲載されておらず、解説はありません。したがって、分からない問題の解説を読み、理解を促進するためには、この公式問題集が必要になります。
僕は、冒頭に書きましたように、2015〜2018年までの問題を全て解きました。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2016〜2018年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2019/03/20
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その他、以前の記事にも書きましたが、以下の参考書を使って勉強を行いました。ただし、統計検定2級のためのテキストではないため、検定の範囲を超える内容があったり、選択問題のみの統計検定2級対策としては、そこまで掘り下げなくても良い内容もあったりします。
(4)入門統計学〜検定から多変量解析・実験計画法まで〜
入門の名に相応しく、網羅的に概念的な理解をするのに適した書籍です。数式は最小限に抑えられており、数式を使って理解したい方には向きません。統計の初学者にとっては、記述統計(平均・分散・標準偏差)はもちろん、確率分布(正規分布、標準正規分布、t分布、χ2分布、F分布)から検定・多変量解析・実験計画法まで、更にはノンパラメトリック手法・因子分析・主成分分析も一応網羅しており、一通りの概念を理解するのは良い本かと思います。
- 作者: 栗原伸一
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/26
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(5)基本統計学第4版
数理的な側面からしっかり説明しているほか、具体例も豊富です。また、標本が少ない場合の検定等でなぜ自由度n-1を使うのかを厳密に説明しています。統計検定2級の範囲を勉強する中で、理論的側面を掘り下げたい場合に、選択的に利用すると良いテキストです。
- 作者: 宮川公男
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2015/03/30
- メディア: 単行本
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統計検定2級の受験をされる方に参考にしていただけたら幸いです。